Ylang-Ylang
Ylang-Ylang
Latin Name: Cananga Odorata
Country of origin: Croatia
科名:バンレイシ科
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
作用:抗鬱、鎮静、神経バランス維持、鎮痙攣、血圧降下、不整脈調整、誘眠、鎮痛、催淫、皮脂調整、
こんな時におすすめです
* 香水ブレンドとして、甘く濃厚で女性らしい香りを身につけたいときに
* 不安やショック、恐怖などの高ぶった感情を落ち着かせたいとき
* ホルモンバランスの乱れによるイライラや更年期障害全般の症状に
エキゾチックで甘く、陶酔させるようなエネルギーを放つ香り
フィリピンのタガログ語で『花の中の花』という意味を持ちます。黄色や白、紫、ピンクの色の種類があり、独特の曲線と強い芳香を開花時に解き放つ、東名アジアの熱帯地方に分布するバンレイシ科の植物です。フィリピン、マレーシア、マダカスカルなどの南国で生産され、イランイランの精油は花から水蒸気蒸留法で抽出され、ひとつの原料を何度も繰り返し蒸留する『分留』という手法で行われています。1回目に抽出されるのが、エクストラクト、2回目がファースト、3回目がセカンド、4回目がサードと呼ばれており、徐々に精油の香りや成分がおとっていきます。インドネシアではハネムーンの夜を過ごすベッドに、イランイランの花びらをまき、ムードを高める風習があるようです。
体への作用:鎮静作用、鎮痙攣作用のあるエステル類を多く含むため、自律神経に働きかけ、深いリラックスをもたらします。特に、高すぎる血圧、早すぎる心拍には効果があります。その他、女性ホルモンのバランスを取る作用があるので、月経痛、分娩期のマッサージ、産後のマタニティーブルーの改善などにも使用すると良いでしょう。
心への作用:イランイランの精油の主な成分は、リナロール、ゲラニオール、酢酸ベンジルなどです。リナロールやゲラニオールには抗不安作用があり、過度の緊張による過呼吸や心拍をスローダウンさせる効果もあります。ただし、この濃厚な香りには稀に頭痛や吐き気を催す事もありますので、使用量を守って使用ください。
お肌への作用:皮脂の分泌バランスを整える作用があるので、脂性肌、乾燥肌に適しています。さらに、頭皮への強壮効果によって刺激を与えるので、毛髪のケアにも効果があります。南国では、ココナッツオイルにイランイランの精油を混ぜ、育毛、つや髪として使用しているようです。
*1滴で強い香りを放つので、ブレンドするときは香りのバランスを考えてブレンドしましょう。
*高濃度で使用すると、頭痛や吐き気をもよおす事があります。
*イランイランは香りが強く、好みもありますので、濃い濃度での使用は控えた方がいいかもしれません。